東芝 Kira V832にWindows10をインストールした

東芝の2013年モデル、dynabook KIRA V832にWindows10をクリーンインストールしました。その顛末です。

目次

  1. きっかけ
  2. 苦闘
    1. 修復
    2. UEFIの起動ファイルを手動で直してみる
    3. 初期状態に戻す
    4. リカバリーしてWindows10にアップグレードする
    5. クリーンインストールへ
  3. ユーザーデータ
  4. 教訓

きっかけ

V832はWindows8がプリインストールされたUltrabookで、当時のMac book airの東芝版のようなものです。 Core i5 3337Uに、2560x1440の13.3インチディスプレーと8GBのメモリと128GBのSATA接続のSSDという、当時としては先進的な仕様のPCです。

このPCを、Windows8.1が出たときにはWindows8.1に、Windows10の無償アップグレード期間にWindows10に、アップグレードしながら使ってきました。その間一度も再インストールしなかったという、結構安定した運用でした。

ところが、Windows10のアップデートで起動設定ファイルが破損してしまい、突然起動不可になってしまったのです。

苦闘

修復

Windows10は、自動修復する機能がついています。ところが、そこに到達する前にエラーになってしまいます。なにしろ、UEFIのブートの設定ファイルが壊れたわけですから。そういう場合でも、V832の場合は「0」キーを押しながら起動すると修復のメニューが立ち上がります。このメニューから自動修復を試みたのですが、だめでした。

UEFIの起動ファイルを手動で直してみる

エラーコードは、0xc000000eです。

「0」キーを押しながら起動すると表示される修復メニューから、コマンドプロンプトを起動できます。そこで、このサイトを参考にしながら、bootrec /fixboot bootrec /rebuildbcd を試してみました。

おそらく、Windowsのインストールディレクトリから設定ファイルの基の情報を読み取ってくるコマンドなのだろうと思うのですが、読み取りできませんでした。自分で一から書けるわけでもないので、この方法は諦めました。

初期状態に戻す

アプリケーションの再インストールはやむなしとして、修復のメニューから「初期状態に戻す」を試してみました。

ところが、「Windowsがインストールされているドライブがロックされています。ドライブのロックを解除してやり直してください」というメッセージが表示されて止まってしまいます。

これは対処方法がわからず、修復メニューを使って初期状態に戻すのは諦めました。

リカバリーしてWindows10にアップグレードする

PC購入時に作成したリカバリーメディアを使って、まずはPCを購入時の状態に戻します。V832の場合は、「F12」キーを押しながら起動すると、SSDから起動するか、USBから起動するか、UEFIの設定画面に入るかを選択できます。

リカバリーするとSSDは完全に初期化されてしまいますが、全く問題なくWindows8が起動します。ああ、このポップなログイン画面の壁紙が懐かしい。

無償アップグレード用のWindows10をMicrosoftのサイトからダウンロードして、リカバリーメディアとは別のUSBメモリにWindows10のインストールメディアを作ります。

Windwos8を起動した状態で、USBメモリをエクスプローラーで開いて、セットアップを起動します。しかし、Windows10をインストールできませんでした。

Windows10は、Windows8からのアップグレードはできないのでした。ということで、まずはWindows8.1へのアップグレードを試みます。

Windows8.1へのアップグレードは、Windows Updateで配信されるあるツールがインストールされると、ストアからインストールできるようになります。そこまではうまく進んだのですが、ストアからWindows8.1をインストールしようとすると、今度は0x8007001fのエラーが出て止まりました。デバイス絡みのエラーの様なのですが、PCにつながっているのは電源コードだけです。

東芝のサイトからドライバーの最新版をダウンロードしてインストールしましたが、状況は変わりませんでした。

プリインストールされていたマカフィーの試用版はアンインストールしたのですが、サービスが残っていたので、マカフィーのサイトから完全削除するツールを使ってアンインストールしましたが、状況は変わりませんでした。

アカウント名が日本語だからだめなのかもしれないと、アカウントを英数字だけのものに変えてみましたが、状況は変わりませんでした。

クリーンブート(サービスとスタートアップを止めた状態)にしてみましたが、状況は変わりませんでした。

パーティションツールでUEFIの領域を増やしても、状況は変わりませんでした。

クリーンインストールへ

リカバリーは諦めて、Windows10をクリーンインストールすることにします。

Windows10のインストールメディアをPCに刺した状態で、「F12」キーを押しながら起動して、USBから起動します。そうすると、上書きインストールするか、クリーンインストールするかを選択できます。上書きインストールを選択すると、上書き前のWindowsを起動してから実行するように要求されて止まってしまいます。ですから、クリーンインストールを選択します。

ところが、やっぱりエラーが出て止まってしまいます。すでに、エラーコードを記録しておく気力も無くなりました。

最後に、BIOSのブートモードをUEFIからCMSに変更して、Windows10のインストールメディア(USB)から起動して、インストールしてみたところ、やっとWindows10をインストールできました。

いきなりCortanaさんが喋ったのにはびっくりしました。

ユーザーデータ

東芝の場合は修復メニューの中にデータ救出ツールというのがあって、SSDの中のファイルをUSBに書き出してくれる機能があります。

一応それで救出作業はしてみたのですが、後からリストアしようとしたら、失敗してました。 もともとSSDの容量が少ないので大きなデータは無いのですが、メールのアーカイブが消失したのがちょっと痛かったかな。

教訓

  • リカバリーメディアは必ず作っておきましょう

  • バックアップをとりましょう。

Windows10のバージョンを確認してみたらCreators Updateになっていたので、まあ良いか。

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